tune2fs

起動時の fsck のチェックをしないようにする。


# tune2fs -l /dev/hdb1
…
Mount count:              1
Maximum mount count:      20
…


設定。


# tune2fs -c 0 /dev/hdb1
tune2fs 1.35 (28-Feb-2004)
Setting maximal mount count to -1
# tune2fs -l /dev/hdb1
…
Mount count:              1
Maximum mount count:      -1
…


-c max-mount-counts
e2fsck(8) がファイルシステムのチェックを行うマウント回数を設定する。 max-mount-counts が 0 または -1 の場合、 e2fsck(8) とカーネルはファイルシステムのマウント回数を考慮しない。

ジャーナリングファイルシステムを使っている場合、 ファイルシステムを強制的にチェックするマウント回数を ファイルシステムごとにちょっとずつ変えておけば、 すべてのファイルがいっぺんにまとめてチェックされるのを 避けることができる。

マウント回数に依存したチェックを完全に停止してしまうなら、 その影響を慎重に考えておくべきである。 ディスクドライブ・ケーブル・メモリの故障やカーネルのバグによって、 マークされたりエラーが出ることもなく、 ファイルシステムが破壊されることもあり得る。 ファイルシステムにジャーナリング機能を使っていると、 ファイルシステムに壊れたというマークが付けられることは 絶対にないので、 通常ジャーナリングファイルシステムはチェックされない。 この場合でも、カーネルがファイルシステムエラーを検知すれば、 次のブート時に fsck が実行されるが、 この時点ではデータ喪失を防ぐにはもう遅すぎるかもしれない。

時間に依存したチェックを行う -i オプションも参照すること。

-i interval-between-checks[d|m|w]
ファイルシステムをチェックする最大の時間間隔を設定する。 数値のみ、もしくは末尾に d を付けると「日」と解釈され、 m, w はそれぞれ「月」「週」と解釈される。 0 を指定すると、時間依存のチェックはしなくなる。

e2fsck(8) によるファイルシステムの完全なチェックを定期的に行わせるため、 -c (マウント回数依存のチェック)、または -i (時間依存のチェック) を指定しておくことを強く推奨する。 これらが指定されていない場合、 ディスク・ケーブル・メモリの故障やカーネルのバグによって ファイルシステムが破壊されても、 データの損失や破壊が起こるまでは知ることができない。

再起動時のオプションでもfsckする/しないを選択出来る。
$ shutdown -f -h now    # シャットダウン(次回起動時にfsckしない)
$ shutdown -F -r now    # 再起動(次回起動時に強制的にfsckしする)


-f Skip fsck on reboot.
-F Force fsck on reboot.

grub オプションで『fastboot』を追加する。